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【爬虫類マニア必見!】冷凍エサの解凍方法を徹底比較!

【爬虫類マニア必見!】冷凍エサの解凍方法を徹底比較!

こんにちは、もふりっず 代表の杉本裕城です。
冷凍ヒヨコを主軸に、爬虫類・猛禽類用の冷凍エサの製造と販売をしています。
「冷凍エサに、まるで活きエサのような新鮮さを。」をコンセプトに獣医監修の最高品質冷凍エサを販売しています。

みなさん、冷凍エサをいかに早く解凍するか、いかに品質を落とさずに解凍するか、色々と試されてきたのではないでしょうか?
今回は、冷凍エサの最適な解凍方法を知りたい方に、最適解をお伝えします。

一般的な解凍方法

冷凍ヒヨコを例として、以下の5つやり方を実際に試してみました。
解凍時間と外観を比較・検証し、品質を評価します。

お湯解凍

お湯に冷凍エサをしずめて湯せんで解凍する方法

氷水解凍

氷水に冷凍エサをしずめて解凍する方法

常温解凍

冷凍エサを部屋に出し、常温で自然解凍する方法

冷蔵庫解凍

冷蔵庫にいれてゆっくり解凍する方法

レンジ解凍

レンジでチンして解凍する方法

検証の条件について

結果をお伝えする前に、解凍の条件をまとめました。

冷凍エサ:もふりっずの冷凍ヒヨコ1羽

お湯解凍

45度のお湯をボウルに入れ、ジップロックに入れたヒヨコを沈める。
ぬるくなってきたら温かいお湯を入れる。

氷水解凍

ボウルに水をいれ、氷水をいれて水温を低くする。
そこにジップロックにいれたヒヨコを沈める。
氷が溶けてきたら、氷を足して低水温をキープ。

常温解凍

冷凍ひよこをジップロックに移し、27度に設定した部屋で自然解凍。

冷蔵庫解凍

冷凍ヒヨコをジップロックに移し、家庭用の冷蔵庫に入れる。
冷蔵庫内の温度は4度。

レンジ解凍

耐熱容器にヒヨコを移し、家庭用電子レンジの解凍メニューで解凍。

検証結果:解凍時間

※解凍時間については、解凍対象のサイズや解凍温度によって変わります。
冷凍マウスや、冷凍ウズラなど解凍方法は同じですが、同じ時間で解凍されるわけではないため、
実際に解凍する際は、ご自身で芯まで解凍されたことを確認してから生体に与えてください。

解凍時間についてコメント

時間だけ見るとレンジが圧倒的に早かったです。
この後説明しますが、品質面では最悪なのでレンジ解凍したエサを生体に与えることは必ずやめてください。

氷水解凍が常温解凍と冷蔵庫解凍より早かったのは意外ですよね。
これは、空気よりも水のほうが熱を伝えやすいのが理由です。

次に解凍後の見た目についてお伝えします。

検証結果:外観について

レンジ解凍以外はほとんど見た目は同じでした。
ちなみにお腹を裂いて中身を見ましたが、中身も同様の見た目でした。
※ショッキングな画像ですので、掲載しません。

レンジ解凍は爆発して、中身が飛び出した上に火が通ってしまって、中身が茶色になっていました。
爬虫類は火が入ったエサを消化できないと言われているため、レンジ解凍はやめてください。

見た目だけで言えば、レンジ解凍以外はどれでも良さそうに見えました。

結論:一番良い解凍方法は?

普段は氷水解凍で、どうしても早く解凍したいときはお湯解凍がオススメ

氷水解凍は、急激な温度変化なく、0度に近い低温で早く解凍できるため一番オススメです。
細菌の繁殖を抑えながら、栄養価と鮮度の劣化を防ぐことができます。


お湯解凍は、早く解凍できることが魅力的ですが、急激に温度が変わるため、ドリップが発生し栄養の流出が起こる可能性があります。
また、温度が高すぎるとタンパク質が変性し、筋肉細胞が劣化することで、生体が消化できず最悪の場合死亡することもあります。
さらに、細菌が発生しやすい温度帯で解凍するため、解凍後はできるだけ早く与えてください。
お湯解凍をする場合は、高温で解凍しないように注意し、長時間放置しないようにしましょう。

▼氷水解凍の具体的な手順をこちらにまとめたのであわせてご覧ください。

2024/10/30

氷水解凍の手順

こんにちは、もふりっず 代表の杉本裕城です。冷凍ヒヨコを主軸に、爬虫類・猛禽類用の冷凍エサの製造と販売をしています。「冷凍エサに、まるで活きエサのような新鮮さを。」をコンセプトに獣医監修の最高品質冷凍エサを販売しています。 今回は、冷凍エサ屋【もふりっず】が推奨する氷水解凍の具体的な手順をお伝えします。 氷水解凍を推奨している理由 急な温度変化無く、低温で早く解凍できるから 以前、詳しい記事にしたため、簡単に説明します。 解凍の鉄則を満たした方法であるため、細菌の繁殖を抑えつつ、栄養の損失・鮮度の劣化を避 ...

常温解凍と冷蔵庫解凍の悪い点

こちらは絶対に禁止!というわけではありませんが、栄養面と安全面で気になる点があるため、あまりオススメできません。

常温解凍のデメリット

冷凍エサの外側から解凍されていくので、外側の温度が常温の状態が長く続きます。
常温は菌が繁殖しやすい上に、腐敗も進行しやすいです。
特に夏場は、わたしたち「人」でも食中毒が多発するほど危険です。
暑い時期の常温解凍はできるだけ避け、解凍後はすぐに与えるようにしてください。

冷蔵庫解凍のデメリット

時間がかかりすぎることで、鮮度や栄養価が劣化します。
専門的な話ですが、実はゆっくり解凍すると、エサの組織に発生している氷結晶が大きくなる、
-5℃~-1℃の「最大氷結晶生成帯」に長くとどまります。
大きく歪な氷結晶が、細胞内で形成されることで、細胞壁が破壊され鮮度や栄養価が劣化してしまいます。

今回の話を動画にまとめました

以下もご覧ください。

まとめ:とにかく氷水解凍がオススメ!

あまり馴染みのない氷水解凍ですが、実はわたしたちが食べる食品においても美味しく食べられる解凍方法として、数多くの飲食店で導入されている解凍方法です。
その理由は、今回の内容でご理解いただけたのではないでしょうか。

もちろん、他の解凍方法が絶対にダメ!というわけではありません。
ですが、分析してみるとやはり、一番良い解凍方法は氷水解凍といえます。
獣医師監修の、冷凍エサ専門家がおすすめする方法、ぜひお試しください!

▼もっと詳しい、「氷水解凍がおすすめなワケ」をこちらにまとめたのであわせてご覧ください。

2024/10/29

冷凍エサの最もおすすめの解凍方法とは?(ヒヨコ,マウス,ウズラ)

こんにちは、もふりっず 代表の杉本裕城です。冷凍ヒヨコを主軸に、爬虫類・猛禽類用の冷凍エサの製造と販売をしています。「冷凍エサに、まるで活きエサのような新鮮さを。」をコンセプトに獣医監修の最高品質冷凍エサを販売しています。 さて、冷凍エサの解凍手法は、皆さん様々な方法をとられていると思いますが、一気に温めて破裂してしまったり、お湯につけているのに内部まで温まらなかったり、色々問題が起きがちです。(冷凍ヒヨコや冷凍マウス、冷凍ウズラなど) 今回は、冷凍エサ屋として【もふりっず】が推奨する解凍方法をお伝えしま ...

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