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こんにちは、もふりっず 代表の杉本裕城です。
冷凍ヒヨコを主軸に、爬虫類・猛禽類用の冷凍エサの製造と販売をしています。
「冷凍エサに、まるで活きエサのような新鮮さを。」をコンセプトに獣医監修の最高品質冷凍エサを製造しています。
アオジタトカゲ、実は「油断大敵」なペット!?
アオジタトカゲは「初心者向け」と言われています。
でも、それは“正しい知識と環境”があってこその話です。
実際には、「拒食が続いて動かない」「脱皮不全で尻尾の先が壊死した」「骨が変形した」そんな失敗談も珍しくありません。
本記事では、冷凍エサブランド「もふりっず」が、初心者の方でも安心してアオジタ飼育を始められるように、必要な知識と実践ノウハウを完全解説します。
飼育用品の選び方から日々のケア、よくあるトラブルと対策まで、「この一記事ですべてがわかる」ようになっています。
アオジタトカゲの基礎知識
まずは、アオジタトカゲの特徴や、大きさ、種類など、基本的な情報を紹介します。
どこからきたの?アオジタトカゲのルーツ
アオジタトカゲはオーストラリアやインドネシアを原産とする中型トカゲで、学名は Tiliqua spp.。有鱗目トカゲ科に属し、昼行性で地面を這うように移動します。
オーストラリアでは乾燥地帯から都市部まで幅広い環境に適応しており、雑草が生い茂る庭先などで見かけられることもあるとか。
動きもゆったりとしていて、初心者にも扱いやすく、見た目もユニークなのが魅力です。
- 学名:Tiliqua spp.
- 分類:有鱗目 トカゲ科 アオジタトカゲ属
- 原産地:オーストラリア、インドネシア、ニューギニアなど
体の特徴|まるでツチノコ!?ユニークな姿にくぎづけ!
アオジタトカゲは、ヘビとトカゲを足して2で割ったような、ユニークな見た目が特徴的です。
胴が太くて足が短く、地面を這う姿は、あの【ツチノコ伝説】のモデルになったという説もあるほど。
そんなアオジタの体を、数字でわかりやすく見てみましょう!
- 体長:およそ45〜60cm(最大70cmを超える個体も)
- 体重:450〜600g前後(大型種では1kgを超えることも)
- 体型:ずんぐりむっくりした“寸胴型”、つぶらな目と短い手足がチャームポイント
- 模様:茶〜灰色のベースに黒やこげ茶の縞模様や斑点(種類によって異なる)
性格・生態|見た目とのギャップに萌える!?
見た目はずっしりワイルドなアオジタですが、実はとっても温厚で人懐っこい性格をしています。
慣れてくると「ごはんちょうだい!」と寄ってきたり、とても可愛い一面も見せてくれます。
私自身、様々な爬虫類を飼育してきましたが、最高のペットリザードだと思っています!
※もちろん性格には個体差があります
- 昼行性で地上棲:昼間に活動するため飼育管理もしやすい
- 雑食性:ヒヨコ・ウズラ・マウス・虫・果物・野菜まで、幅広いものを食べるグルメ
- ストレスに弱い面もあるので、環境や食事はしっかり整えてあげましょう
アオジタの寿命|「付き合いは10年以上」が基本!
アオジタトカゲは長寿タイプの爬虫類です。
平均寿命:10〜15年
長寿個体:20年以上生きる例も
適切な温度管理・紫外線・栄養バランスを守れば、10年超のパートナーになります。
お迎えするときは「覚悟」を持って、大切な家族として迎えましょう。
アオジタトカゲの“青い舌”の秘密
最大の特徴といえばその「青い舌」。実はこの舌、見た目のインパクトだけでなく、生き残るための武器でもあります。
- 捕食者を威嚇するため:自然界で“青”は毒のシグナル。敵に「危険」と思わせ攻撃を避ける。
- 紫外線を反射:鳥などUV視覚を持つ動物に対して目くらまし効果がある(近年の研究による)
- 同種へのアピール:求愛・縄張りなどコミュニケーションにも使われているとされる
アオジタトカゲの代表的な種類と特徴
アオジタトカゲは種類が非常に多く、亜種や地域個体も含めると30種類以上の種類があると言われています。
本記事では、なかでもポピュラーな4種を紹介します。
キタアオジタトカゲ
学名:Northern blue‑tongued skink
英名:Northern blue‑tongued skink
体長:およそ50〜60cm
体重:およそ600g〜1,100g
見た目:黄土色〜褐色の体色に不規則な斑点模様。体が太く、ずんぐりとした印象。体色は明るめで、黒の横縞が少ない個体が多い。
特徴:性格は穏やかで人慣れしやすく、初心者にも向く。温厚でハンドリングも容易。現在は、流通量も多く入手自体はしやすい。
ヒガシアオジタトカゲ
学名:Tiliqua scincoides scincoides
英名:Eastern Blue-tongued Skink
体長:およそ40〜55cm
体重:およそ400g〜800g
見た目:灰色〜茶色の体に、はっきりとした黒の横縞模様。一般的に目の後ろに明瞭な黒いラインが入る個体が多く、青い舌とのコントラストが美しい。
特徴:性格は穏やかで、非常に飼いやすい。
以前までは、非常に高額で流通量も少なかったため、マニア憧れの種類だったが、現在は国内外でブリーディング個体も増え、入手しやすくなった。やや活発なためレイアウトに変化をつけると良い。
オオアオジタトカゲ
学名:Tiliqua gigas
英名:Giant Blue-tongued Skink
体長:およそ60cm以上
体重:およそ700g〜1,000g
見た目:体型はややスリムで尾が長め。体色はオリーブ〜ダークブラウンで、黒斑が散らばる。皮膚の光沢が強く、熱帯種らしい印象。
特徴:特に大きな種類。
オオアオジタトカゲの中でも、「ハルマヘラ」「セラム」「ナビレ」「アンボン」「ケイ」「アルー」「メラウケ」など分けられている。
野生個体(WC)も流通しており、神経質な一面がある。攻撃的な個体もいる。高湿度を必要とし、保湿できる床材が必須。温度管理と通気性のバランスが飼育のカギ。
ロカリティにもよりますが、入手難易度も高くなく、比較的金額も控えめなことが多い。
キメラアオジタトカゲ(タニンバールアオジタトカゲ)
学名:Tiliqua scincoides chimaera
英名:Tanimbar Blue-tongued Skink
体長:およそ35〜50cm
体重:およそ600g〜900g
見た目:個体により差が大きく、オレンジや赤みがかった体色。独特の模様とコントラストが特徴。
特徴:比較的、神経質な性格の傾向があり警戒心が強い。慣れるまでは時間がかかると言われている。
高湿度が必要で乾燥に弱いため、しっかりした加湿管理が求められることも中級者向けとされる理由のひとつ。
ノーマルは入手しやすいが、珍しいカラーやモルフは高額で取引される。
紹介する飼育方法について
注意!
アオジタトカゲは種類が非常に多く、生息域も様々です。さらに大きさも、小型種から大型種まで存在します。
つまり、求める温度・湿度・ケージの広さなど種類によって適切な飼育方法があります。
これから紹介する用品や温度や湿度などの環境設定は、必ずアオジタトカゲの種類に適したものにしてください。
飼育に必要な用品まとめ
飼育ケージ
90cm✕45cm✕45cm以上のケージを用意してください。
ケージの大きさは横幅が体長の2倍、高さと奥行きは体長と同じくらいのケージが理想とされています。
アオジタトカゲは、地表性(床を這うタイプ)なので、底面積が大きいことが重要です。
意外にも運動量は多いので、可能な限り大きなケージを用意するようにしましょう。
ケージが狭いと運動不足・ストレス・食欲不振の原因になります。
あまりにも小さなケージで飼育すると、骨の変形(背曲がりなど)も起こり得るので注意してください。
私たち、人間も広いお家だと嬉しいですよね!
ケージの素材は、木製・ガラス・メッシュ型などありますが、保温性や湿度管理を考えるとガラスケージがおすすめです。
現在は、既製品からオーダーメイドまで、サイズから素材、デザインまで様々なケージが販売されています。
ぜひ楽しみながら気に入るケージを探してみてください!
床材
床材は非常に重要です。
ガラスだとツルツルしているため滑りやすく、しっかりと足を踏ん張ることができません。
床材があればケージ内でも歩きやすくなり、掃除もしやすくなります。
2つ紹介するので、ぜひ参考にしてください。
注意!
挙げたもの意外にも、アオジタトカゲに使用できる床材はもちろん存在します。
その際、以下について注意して選ぶようにしてください。
・荒いモノでなく、眼を傷つけないこと。(潜る習性があるため、硬い砂などは眼に入ると最悪失明のリスクがあります)
・チップのような大きなモノではなく、できるだけ目が細かいこと。(誤飲した際に簡単に排泄できるように)
・有害なモノ(肥料や人工物質など)を含まず、安全な素材であること。
01 パームマット
解説
私が使用している床材はこちらです!
原料は天然ヤシを100%使用しており、潜れる深さで敷いてあげればアオジタトカゲが潜っている姿を観察できて、自然の一部を覗いているような気持ちで飼育できます!
自然を再現したい方、レイアウトを重視される方には超おすすめの床材です。
メリット
とにかく見た目が最高です!
レイアウト次第では、自然を切り取ったようなケージにすることができます。
さらに、アオジタトカゲが潜れる深さで敷いてあげれば、隠れることができるので、シェルターいらずでストレス軽減にも繋がります。
機能面においても、生体が誤って食べても安心の繊維素材で、湿度管理もしやすく、脱臭・吸臭力も非常に優れています。
この床材であれば、排出物に床材がまわりについて固まるため、掃除しやすいのも良いところです。
デメリット
管理が意外と難しいです。
給餌後は糞を探してあげて糞を捨てる必要があります。
尿に関しては、ほとんどわからないので、時間とともにどんどん汚染されていきます。
使用する場合は必ず、定期的に交換するようにしてください。
水に床材が入りやすいので、水が汚れやすくなります。
こまめに掃除・交換することを前提にご使用ください。
※粉塵・ホコリが発生する場合、呼吸器系疾患のリスクがあります。
02 ペットシーツ
解説
メンテナンス性を重視する方に使用されています。
安価な床材をお求めで、サッと掃除ができるようにしたい方に向いています。
※誤飲リスクがありますので、正直なところ推奨しかねます。
メリット
排泄をしたらすぐに分かるので、健康状態の確認がしやすいです。
糞は、アオジタトカゲの体調をみる大切な情報です!
また、安く販売されているためお財布にも優しいです。
デメリット
消臭効果はゼロで、排泄物を踏まれると広がるため、すぐに掃除する必要があります。
長い時間、家をあけるかたは帰ったときにケージが排泄物まみれなんてことも起こり得ます。
さらには、シーツの下に潜るので、シーツの下に排泄されて逆に掃除が大変になることもあります。
また、中のポリマーを誤飲してしまうと排泄されず、腸閉塞のリスクもあります。
見た目も、決して良いとは言い難いです。湿度管理もしにくいため、高湿度を求める種類には不向きです。
保温器具(温度管理)
アオジタトカゲは、変温動物で自分で体温を調節することができません。
適正な温度で飼育しないと、消化不良・拒食・代謝不良を引き起こし、最悪の場合死亡してしまいます。
健康に長生きさせるためにも、適切な温度を維持できるような設備を整えてあげましょう。
使用する用品のワット数などは、ケージサイズに合わせてお選びください。
また、夏場は冷房等で、飼育ケージ全体の温度が高くなりすぎないようにしてください。
アオジタトカゲが自分で体温を調節できるように、暖かい場所(ホットスポット)と涼しい場所を用意し、温度勾配をつけることが理想です。
全体的な保温
ケージ内全体の空気を温めるおすすめの保温用品を2つ紹介します。
※パネルヒーターは、使い方次第では非常に有用な保温器具ですが、環境によっては低温やけどに繋がる場合もあるため、今回は紹介いたしません。
01 暖突
飼育ケージの網蓋などにネジで吊り下げて使用するパネル状の上部ヒーターです。
光を出さず、温めてくれるため昼夜使用できます。
ケージによっては、取り付けに改造が必要な場合もあるため、よく確認してから購入するようにしてください。
02 セラミックヒーター
光を一切出さず、赤外線で温めることができる商品です。
昼夜問わず、使えるためこちらも非常におすすめです。
セラミックインフラレッドヒートエミッター
バスキングライト
日中、アオジタトカゲが体を温める、局所的に暖かい場所「ホットスポット」を作る役割を果たします。
ホットスポットで体を温め、暑くなってきたら自分で涼しい場所に移動するといった、行動ができるような飼育環境を作ってあげましょう。
おすすめはこちらの製品です。
エキゾテラ サングロータイトビームバスキング スポットランプ
昼間の強い太陽光をイメージした明るい光を狭い範囲に集中的に照射することで、バスキングエリアを作ることができます。
※ライト単体では使用できませんので、口金の規格に合うソケットもご用意ください。
サーモスタット
サーモスタットとは、温度管理を自動化してくれる用品です。
保温器具などの温度管理用品や、日中常に点灯させるUVライト接続して使用します。
ケージ内の温度が設定範囲を超えた際に、自動的にON・OFFを切り替えてくれたり、バスキングライトやUVライトを昼夜のサイクルに合わせて決められた時間に点灯・消灯してくれます。
事故を防ぐためにも、自然を再現するためにも、サーモスタットは欠かせないアイテムです。
おすすめはこちらの製品です。
エキゾテラ タイマーサーモ RTT‐1
こちらは、温度と照明の管理を自動化できる高性能な製品です。
昼と夜で異なる温度設定ができるため、自然に近い温度サイクルを再現可能です。
紫外線ライト(UVBライト、フルスペクトルライト)
紫外線ライトがなぜ必要か?簡単に言うと、「丈夫な骨を作るため」です。
正確には、紫外線を浴びることでビタミンDを生成します。この「ビタミンD」がカルシウムの吸収に必要不可欠な栄養素なんです。
アオジタトカゲに限らず、爬虫類はカルシウムを十分に吸収できないと、MBD(代謝性骨疾患)(クル病など)という「骨の異常」を起こします。
とはいえ、実際のところ種類によって紫外線要求量やビタミンD要求量は異なります。
アオジタトカゲは比較的要求量が少ないトカゲですので、「紫外線ライトは必要無い」と言われることもあります。
ですが、論文や研究などで証明されているわけではないため、経験則で語られているのが現状です。
私は、日光浴させられないのであれば、紫外線ライトはあったほうが良いと考えています。
丈夫な骨をつくるために、紫外線ライトは設置するようにしましょう。
※強すぎる紫外線は、眼にダメージを与えます。アオジタトカゲの飼育においては、強すぎない紫外線ライトを選んでください。
温度計・湿度計
しつこいようですが、アオジタトカゲは変温動物です。
さらに、温度や湿度は適切な数値が種類によって異なります。
温度・湿度管理が爬虫類飼育において、最も重要だと考えています。
サーモスタットだけではなく、涼しい場所(クールスポット)と暖かい場所(ホットスポット)に設置し、目視でこまめにチェックできるようにしましょう。
選び方をお伝えするので、是非参考にしてください。
機能で選ぶ
<防水機能>
温度・湿度計は設計上、防水が難しい用品ですが、防水のものも一部販売されています。
一般的な温度計は濡れてしまうと不具合を起こしてしまいます。
水場を設置していたり、アオジタトカゲの尿で濡れたり、簡単に壊れてしまうので、可能であれば防水設計のものを選ぶと長持ちして良いです。
もし、防水でないモノを取り付けるのであれば、水場から離し、濡れにくい場所に取り付けるようにしましょう。
<最高最低記録機能>
前回リセットしたときから現在までの、一番高かった温度と低かった数値をチェックすることができます。
留守にしていたときに、異常な温度になっていなかったか確認できるため、用品の不具合を発見しやすいです。
また、設定した範囲を超えると警報がなるような製品もあるため、よく調べてみてください。
デジタルかアナログかで選ぶ
温度計・湿度計には、デジタルとアナログのものが存在します。
デジタルは、数字を読み取りやすいですが、故障する可能性が高いです。
アナログは、故障しにくく安価ですが、機能が乏しく活用しづらいです。
なにを重視するかで、どちらにするか選択してください。
精度で選ぶ
測定精度は製品によってばらつきがあります。
繁殖を考えている場合や、病気の個体、立ち上げ初期などは、できるだけ正確に温度を計測し管理する必要があります。
そういった場合は、精度が高いものを選ぶようにしましょう。
シェルター
アオジタトカゲは臆病な性格の個体が多いです。
特に、お迎えしたばかりのときは新しい環境に慣れておらず、拒食する可能性もあります。
アオジタトカゲが落ち着ける環境とするために、隠れられる「シェルター」を設置しましょう。
シェルターは、既製品から手作りのものまで幅広く商品が販売されています。
お気に入りのシェルターを探すのも楽しいですよ!
餌皿・水入れ
アオジタトカゲは、水をよく飲む生き物です。
必ず水入れを設置し、毎日新しい水に交換するようにしてください。
意外にも力持ちなので、軽い水入れだと簡単にひっくり返されてしまいます。
重い水入れを選んでください。
エサ皿については、給餌方法によって異なります。
直接、スプーンやピンセットなどで与えるのであれば必要ありませんし、置き餌で与える場合は用意してください。
ただし、置き餌は時間とともに腐敗や劣化が起きるため、要注意です。
時間を決めて、長時間エサを放置しないようにしてください。
エサ
こちらは、追記予定ですのでしばらくお待ち下さい。
日々のお世話・ケアのコツ
毎日のお世話・確認内容
日々のお世話は、犬や猫に比べると非常に少なく、慣れれば簡単で、手間のかからないペットです。
だからこそ、不調に気づきにくく、気づいたときには手遅れなんてことも多いです。
そうならないためにも、生体をよく観察するようにしてください。
大切な意識は、病気にさせずに飼育することです。
犬猫と違って、触れ合いを好む生き物ではないため、見すぎ・触りすぎには気をつけてくださいね。
毎日やることを以下にまとめました。
元気かどうかチェック
朝・晩の温度と湿度が適切かどうかチェック
紫外線ライトの点灯チェック
排泄物のチェック
水の交換
給餌頻度について
こちらは、追記予定ですのでしばらくお待ち下さい。
年間のチェックリスト
毎月
UVBライトの照度確認
ケージの全清掃
季節ごと
夏:熱中症防止・通気対策(蒸れ対策)
冬:保温の強化
毎年
UVBライトの交換
市販されているUVBライトは、時間の経過とともに紫外線(UVB)の照射量が低下します。
十分な紫外線を照射するために、定期的な交換が必要です。
一般的に、1年を目安に交換することがメーカーから推奨されています。
これは、目に見える光が出ていたとしても、UVBの照射量が低下している可能性があるためです。
よくあるトラブルと対策
拒食
原因:温度不足、ストレス、環境変化
対策:温度調整、飼育環境の見直し(シェルター設置など)、エサを変える(好物で再刺激)
脱皮不全
原因:湿度不足、栄養不良
対策:湿度UP、栄養見直し
骨の異常(クル病など)
原因:UVB不足(ビタミンD3不足)、カルシウム不足、リンの過剰
対策:UVB照射、Ca:P比の見直し(カルシウムとリンの比率は1.5〜2:1が推奨されています)
腰折れ
原因:ケージが狭い、ケージの高さが高すぎる、落ち着けない環境、エサが適切でない
対策:ケージの見直し、飼育環境の見直し(シェルター設置など)、餌の見直し
自切
原因:強いストレス、同居個体との争い
対策:落ち着いた環境、単独飼育
よくある質問(Q&A)
アオジタトカゲはUVBなしでも飼えますか?
技術的にはUVBなしでも育てられた例がありますが、日光と同様のUVA/UVB環境は「生存」ではなく「健康な生育」に必要です。UVBにより体内で合成されるD3は、骨強化や免疫力向上に直結します。
理想的なバスキングスポットの温度は?
38〜40℃が目安。ここで身体を温めることで代謝・消化機能が活性化します。ケージ内のクールエリアは26〜30℃、夜間は最低24℃以上を維持すると安心です。※ただし、種類によって細かい数値は異なります。
アオジタトカゲのCa:P比とは?なぜ大事?
Ca(カルシウム)とP(リン)の比率で、理想は1.5〜2.0 : 1です。リンが多くカルシウムが少ない食事が続くと、骨からCaを引き出すことになり、骨軟化症などの原因になります。
アオジタトカゲは多頭飼育できる?
基本的に単独飼育が推奨されます。とくにオス同士は縄張り争いで攻撃的になるため、ストレスや自切(尾切れ)などのトラブルの原因になります。
ドッグフードは餌として使える?
一部の高品質・無添加製品なら一時的には可。ただし塩分・脂質・保存料が多く、長期使用は肝機能や腸内環境に悪影響。長期的に主食として常食させることはリスクが高いためおすすめできません。
果物は与えていいの?
OKです。しかし、糖質が高いため全体の5〜10%以下の量にとどめましょう。主食にはなりません。
アオジタトカゲに与えてはいけないものは?
アボカド、チョコレートやカフェインを含む食材、ネギ類や玉ねぎ、ナス、ほうれん草、にんにく、柑橘類など。
温度が下がるとどうなる?
代謝が落ち、拒食・便秘・免疫力低下のリスクが上がります。夜間や冬場でも最低24〜26℃以上を保ち、日中はホットスポットで体を温められるようにしましょう。
爬虫類初心者でも飼育できる?
もちろんできます。ただし、生態や飼育方法を十分に調べて理解を深めることは必要です。愛情をもって、大切に飼育してあげてください。
生きたエサを与えないといけない?
そんなことはありません。現在は冷凍エサや乾燥フードなど、様々なエサが流通しています。必ずしも生きたエサを与える必要はありません。ただし、拒食時や、個体によっては、生きたエサを与えるタイミングがあるかもしれないため、覚悟は必要です。
まとめ
アオジタトカゲの飼育は、やるべきことが明確だからこそ、正しく学べば誰でも失敗せずに育てられるペットです。
この記事では、飼育用品の選び方から温度・湿度・UVB・栄養・トラブル対策まで、初心者がまず押さえるべき知識をすべて解説しました。
ここで得た情報を「知識」で終わらせず、「実践」に移すことで、アオジタとの暮らしはきっと豊かになります。
そして、大切な命を守る食事には、信頼できるものを。
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